損害賠償の金額を左右する過失割合に対して弁護士ができることとは

交通事故における「過失」とは、事故の当事者の落ち度や不注意のことを指し、「過失割合」とは、それぞれの当事者の落ち度や不注意の割合が、どの程度あるのかを示す言葉です。
この記事では、なぜ過失割合が損害賠償の金額に大きな影響を与えるのか、また過失割合の決定において弁護士がどのようなサポートができるのかをお伝えします。

当事者の事故における責任の程度を示す「過失割合」とは?

交通事故における過失とは、事故の当事者の落ち度や不注意のことを指します。また、それぞれの当事者の落ち度や不注意の程度は、「過失割合」によって定めます。

過失割合は、当事者の割合を合計して100%となるように算出され、それぞれ0%から100%までの数値を5%刻みで定めます。

どのような時に過失があると判断されるのか?

必要な注意を怠ったために事故が起こった場合に、過失があると判断されます。

例えば二車線の国道を横断中の歩行者が、車にはねられたとします。この時に歩行者が横断歩道以外の場所を横切っていたなら、車だけではなく、歩行者側にも過失があると判断されます。国道という交通量の多い道路では、横断歩道を渡ることが当然に求められるからです。

また車で直進走行しているときに、停車せずに丁字路から飛び出してきた車を避けて電柱にぶつかった場合には、車同士が接触していなくても、丁字路から出てきた車にも過失があると判断されます。丁字路のようなわき道から交差点に進入する時に必要な、注意義務を怠ったと考えられるからです。

過失がないと判断されるのは、青信号で横断歩道を渡っているときに車にはねられた、青信号の交差点を走行中に信号無視の車に接触された、停車中に追突された場合などのように、自身に注意義務がない場合や、相応の注意を払っても避けがたいような場合に限られます。

納得のいく損害賠償金を受け取るためには、適正な過失割合での示談が重要となる

過失割合は、受け取れる損害賠償の金額に大きく影響するため、納得のいく損害賠償金を受け取るためには、適正な過失割合が出ることが重要です。

過失相殺では、損害賠償金から過失割合分が差し引かれる

損害賠償の請求をする際に相手に請求できるのは、相手に責任のある割合分のみです。本人に責任がある分については、損害額から差し引かれます。このことを、「過失相殺」と呼びます。

実務的には、「自身の損害額×相手の過失割合」が損害賠償を受けられる金額となり、自身の過失割合分の損害額は本人の負担となります。

自分の過失割合が大きいと、相手から受け取れる金額は小さくなる

例として、ご自分の過失割合が20%、交通事故で負った怪我の損害賠償額が100万円(治療費60万円、休業損害20万円、慰謝料20万円)となる場合について考えてみましょう。

計算式は、次のようになります。

受け取れる損害賠償金:80万円(損害額:100万円×相手の過失割合80%)

言い換えれば、損害額100万円に対してご自身の過失割合が20%あるため、20万円が差し引かれてしまうということです。

このように過失割合は、受け取れる損害賠償金に大きな影響を与え、自身の過失割合が大きければ大きいほど、相手から受け取れる金額は小さくなってしまうのです。

人身傷害補償保険(特約)でカバーされていても、不足が出る可能性がある

過失割合にかかわらず、ご自身の怪我にかかった損害の補償が受けられるのが、人身傷害補償保険(特約)です。ご自身の自動車保険に特約が付帯されていれば、過失割合の有無にかかわらず、この特約から損害賠償額に相当する金額を受け取ることができます。しかし損害額が高額となり、特約の保険金額を上回ってしまうと、全額が担保されない可能性も出てきます。
人身傷害補償保険(特約)でカバーされていても、やはり過失割合は重要な要素となりうるのです。

過失割合の判断基準と取扱いの違い

本人に過失があるとされた場合でも、自賠責保険と任意保険・弁護士では取扱いが異なります。すなわち、自賠責保険では、重過失とされる7割以上の過失が本人にある時のみ、保険金の減額(重過失減額)を行います。

また、過失割合の判断基準を見ると、任意保険会社では、『判例タイムズ』と呼ばれる、パターン化された過失割合が掲載されている書籍を使用して過失割合の交渉を行っているケースが非常に多いものと思われます。この書籍は、裁判官も参照する重要な情報源であり、自動車保険各社も共通で使用しているものです。

対して弁護士は、『判例タイムズ』をベースにすることはもちろん、これに加えて、『民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準』(赤本)を参照したり、事情の似通った別の裁判例を多数確認するなどして、よりご依頼者様に有利に、かつ個別性の高い過失割合の考え方を提示します。

過失割合の具体的な決定方法については、【交通事故の過失割合は、事故の定型パターンを修正して決まる】をご参照ください。

保険会社に交渉を任せていたが、提示された過失割合に納得がいかない。弁護士に相談するメリットはあるか?

保険会社では、『判例タイムズ』をベースにして過失割合を判断するため、個別の状況や事情による修正を見落としているかもしれません。弁護士がより詳しい調査を行うことにより、事故における新たな事実や交渉に役立つ根拠を発見し、過失割合を修正できる可能性があります。

法律のプロであり、本人しかできない各種の請求を本人の代理人として行えるのが、弁護士の強みです。

フットワークの軽さと綿密な調査が、過失割合のサポートにおける当事務所の強み

当事務所の特長は、フットワークの軽さと綿密な調査です。過失割合に争いがある場合には、刑事記録を閲覧して独自に現場検証を行ったり、防犯カメラの映像を入手したりして解決に導いてきました。
また、裁判例の検索システムを導入し、具体的な判例をあげて交渉することにより成功率を高めています。

過失割合に納得がいかない時や、過失割合の交渉で難航した時には、ぜひわたしたちにご相談ください。

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