後遺障害が残ることもあるむち打ち症。等級が認定されるポイントは?

外傷がないために診断がつきにくい、むち打ち症。軽い怪我という一般的なイメージとは裏腹に、体調不良や身体の麻痺、高次脳機能障害などを含む、様々な症状や障害が起こる可能性もあることが知られており、慎重に対応することが求められています。
この記事では、むち打ち症が後遺障害として等級の認定を受けるために重要な、適切な受診や検査、診断書依頼のポイントについてお伝えします。

むち打ち症によって起こる、様々な不調と障害

事故の衝撃で、身体と頭が異なる方向に振られることを鞭のしなりに例えたむち打ち症は、「頸椎捻挫」や「外傷性頸部症候群」という診断名が表すように、首筋から背中にかけてのこりが出るのが一般的です。これらの症状は事故に遭った直後ではなく、数時間から数日後に起こるのがほとんどで、遅い場合には数週間後にあらわれることもあります。

耳鳴りや頭痛、めまい、吐き気などの症状が出ることが多いのですが、目に見える外傷がなく、CTやMRI検査などでも異常が見つかりにくいために、事故によるものかどうかが判断しにくく、診断もつきにくいと言われています。重い場合には、回復まで半年から1年ほどかかる場合もあり、症状が慢性化して後遺障害が残るケースも見られます。

症状の記録と適切な検査が、むち打ち症の後遺障害認定につながる

このような、神経症状が主であるむち打ち症によって後遺障害が残った時に、適切な等級の認定を受けるためには、整形外科で症状を伝えてカルテに記録を残すとともに、必要な検査を行ってもらうことが重要です。

まずは事故に遭った当日か翌日に、整形外科を受診します。また、医師とも相談しながら、適切な頻度で通院を行います。

整形外科を受診する目的は、事故の直後にどのような症状があり、時間の経過とともにどこまで回復したか、最終的にはどのような症状が残ったかという遷移を、カルテにしっかりと残すことです。
症状固定(怪我の治療において、それ以上の回復が見込めない状態となること)時の状態だけでは、どのような後遺障害が残ったのか、判断がつかない可能性があるからです。

また、痛みの箇所や程度、変化などを医師に伝えることも、重要なポイントです。
忙しかったり、自分の痛みについて具体的に話すことに慣れていなかったりして、つい受診せずに我慢したり、しっかりと伝えずに済ませてしまうという方も多くいらっしゃいます。しかし、外傷のないむち打ち症では、どのような症状があるのかを本人が言わないとわかりません。自覚できている症状をしっかりと説明することによって、必要な検査や処置を受けることができ、速やかな回復や適切な後遺障害の認定につながるのです。

痛みの原因を明らかにする検査を受ける

むち打ち症のような他覚症状がみられない怪我では、どのような検査をどのタイミングで行うかは、医師の経験や考え方により、対応が異なります。交通事故に遭ったのだから、首が痛むのは当然と、経過をみるだけで検査を行わない医師もいれば、最初が肝心だと、MRI 等の検査を必ず行う医師もいます。

しかし、痛みの原因を明確にし、的確な治療方針をたてるためにも、検査を受けることは大切です。もし本人が痛みを訴えても、そういうものだと流されてしまった場合には、弁護士からの依頼として話をすることで検査を行ってもらいやすくなる場合もあります。

また検査の中には、神経の伝導速度についての検査のような、一般にはなじみのないものもあります。神経伝導速度検査とは、皮膚の上から神経に電気的刺激を与えることで、刺激が伝わる速さを調べるものです。この検査により、神経障害の有無や程度がわかります。
わたしたちがサポートする場合には、必要に応じてこのような検査を提案し、しっかりとした医師の所見が得られるように注力しています。

むち打ち症が認定される決め手は、後遺障害診断書と検査結果

後遺障害の認定には、後遺障害診断書が大きな影響を及ぼします。しかし、交通事故の患者を診察した経験が少なく、診断書の書き方に不慣れな医師が書くと、ポイントがずれてしまうこともままあります。これを防ぐために、あらかじめ書いてほしい自覚症状のメモや、書き方のサンプルを渡しておくことが有効です。

後遺障害の等級認定において重要なのは、どのような基準で認定が行なわれているかを理解することです。交通事故に強い弁護士は、むち打ち症の後遺障害認定がされるためのポイントを把握しており、それにあわせて戦略を立てていきます。必要な資料を揃えられるように通院中からサポートし、医師を適切にリードできるのは、その知識と経験によるところが大きいのです。

むち打ち症のような軽い怪我でも、弁護士に依頼すべきなのか?

軽い怪我と思われがちなむち打ち症ですが、近年では、脳と脊髄を包む膜の中にある髄液が漏れ続けることによって発生する「脳脊髄液減少症」や、脳の神経細胞から突起している軸索が損傷する「軽度外傷性脳損傷」によって、体調不良や身体の麻痺、高次脳機能障害(詳しくは【19】をご覧ください)などを含む様々な症状や障害が起こる可能性もあることが知られており、慎重に対応することが求められています。
また、目に見えない症状だからこそ、ご本人の辛さも大きいものがあります。
神経症状が主なむち打ち症には、確定診断がつきにくいケースもあり、職場や家庭での理解が得られずに苦しい思いをされる場合もあります。ご相談を数多く受けてきたわたしたちは、そんなおひとりおひとりの不安に寄り添いながら、丁寧にお話を伺っています。

当事務所では、地域の安心できる病院を紹介しています

むち打ち症のような外傷のない怪我では、医師の経験や考え方により、診断の精度に差が出るケースが見られます。
当事務所では、中央線、総武線、青梅線などの路線ごとに、西東京方面の病院について詳しく把握しており、安心できる病院の紹介も行っていますので、ご不安のある方はぜひ一度、ご相談ください。

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