事前認定において後遺障害非該当との結果が出た後、異議申立てによって14級の後遺障害等級を獲得した事例

後遺障害等級
併合14級
傷病名
頚椎捻挫、腰椎捻挫
最終獲得額



保険会社提示額
80万円
被害者 | 40代 自営業 男性 |
---|---|
部位 | 首、腰 |
傷病名 | 頚椎捻挫、腰椎捻挫 |
後遺障害等級 | 併合14級 |
最終獲得金額 | 約243万円 |
項目 | サポート前 | サポート後 | 増額幅 |
---|---|---|---|
後遺障害等級 | 14級 | – | |
入通院慰謝料 | 80 | 90 | 10 |
後遺障害慰謝料 | 0 | 99 | 99 |
逸失利益 | 0 | 54 | 54 |
合計 | 80 | 243 | 163 |
単位:万円 |
事故・怪我の状況
駐車場内での車両同士の衝突事故です。ご依頼者様は、この事故で頚椎捻挫・腰椎捻挫などのお怪我を負われました。解決までの流れ
本件は、ご依頼者様がご自身で後遺障害診断書を取得され、そちらに基づいて相手方保険会社が事前認定手続を行った結果、後遺障害は「非該当」であると認定された時点からご相談をいただきました。駐車場内での事故のため、事故の規模や損傷の程度は客観的に見れば軽微であり、さらに、ご依頼者様は整骨院での施術を主としてリハビリをなさっていたため、一般論で申し上げれば後遺障害等級を獲得することは非常に難しい事案でした。(なお、相手方保険会社は、事前認定の際に、事故の規模や程度が軽微であることをアピールする趣旨の書類を独自に提出していたようでした。)
もっとも、後遺障害診断書その他の資料を点検したところ、ご依頼者様は治療中に頚椎・腰椎のMRIを撮影しており、それらの画像には、外傷性のものとは断言できないながらも、かなりはっきりとした異常所見が見受けられる状態でした。
さらに、後遺障害診断書を作成したお医者様が丁寧に神経学的検査の所見の有無を記載してくださっていたため、MRI画像の異常所見に合致した神経学的検査所見(ジャクソンテスト、SLRテストなど)が存在することも確認できました。
こうした条件が整っていたことに加え、弁護士からのアドバイスによって、異議申立てに役立つ内容の書類を主治医の先生に作成してもらうこともできたため、ご依頼をお引き受けし、異議申立て手続きを行うことにしました。
そして、標題のとおり、本件については無事に異議申立てが認められ、頚椎・腰椎のいずれも14級(併合14級)の後遺障害が認定されました。
過去に多くの交通事故被害者の方々をサポートしてきた弁護士の率直な感想としては、事故の規模が軽微なケースや、治療・ご通院の内容に問題があるケースでは、基本的に後遺障害を認定してもらうことが難しい印象があります。
もっとも、CTやMRIなどの画像上に明白な異常所見がある場合など、後遺障害等級認定に特に有利な材料が存在するときは、本件のように難しい状況を覆すことができるケースもあります。
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後遺障害14級の賠償金が、約142万円増額し、当初の約2倍の金額となった事案

後遺障害等級
14級
傷病名
外傷性頚部症候群、胸椎捻挫、腰椎捻挫
最終獲得額



保険会社提示額
135万円
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後遺障害等級
14級
傷病名
頚椎捻挫
最終獲得額



保険会社提示額
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後遺障害等級
併合8級
傷病名
高次脳機能障害,嗅覚障害
最終獲得額




保険会社提示額
交渉前